こんにちは、小さな美容系サロンを経営しているボスゴリラです。
前回、子宮腺筋症とレルミナの副作用による大出血で、のたうち回りながら救急車を呼んだお話をしました。
今回はその続き。生まれて初めて救急車に収容されてから、病院に到着するまでの「リアルな車内の修羅場」をお届けします。
人間、本当の極限状態になると、脳みそって意外なところが気になっちゃうもんなんですよね……。
■ 救急隊員の毛玉と、わんぱくすぎる血圧計
意識が朦朧とする中、救急車に運び込まれた私。
まず目に飛び込んできたのは、救急隊員さんが着ている薄青い不織布の服でした。
激痛で涙が止まらないくせに、脳内では「あれ、意外と毛玉だらけだな……。これって1日でこうなっちゃうの?それとも何日か着回すのかな?」なんて、どうでもいいことがめちゃくちゃ気になっていました(笑)。
そんな呑気なことを考えられたのも束の間。
過換気症候群(過呼吸)なんて人生初だったので、息はできないし、恐怖で全身の血の気が引いていきます。
さらに追い打ちをかけるように、車内で自動で巻きつく血圧計。
こいつがもう、「腕ちぎれるんか!?」と思うくらいわんぱくな強さで締め付けてくるんです。腕は痺れるし、恐怖で自分の手は見たこともない形にガチガチに硬直していくしで、本当にパニックでした。
■ 恐怖の中で響く「人の声」の温かさ
車内でのパニックを救ってくれたのは、隊員さんたちの声でした。
「あと〇分くらいで病院に着きますからねー」
「大丈夫ですよ、ゆっくり息を吐いてくださいね」
緊迫した車内で、その言葉を聞くたびに「ああ、まだ着かないか……」と絶望しつつも、心の底から「人の声って、なんて安心するんだろう」と涙が出ました。
ちなみにその時、車内で「身分証を出してください」と言われたのですが、焦りまくっている私のカバンから免許証がどこにも見当たらない!
スマホの中にマイナンバーのデータも入れてあったはずなのに、パニックでパスワードどころか記憶が完全にログアウト。
(※ちなみに免許証は、後日、愛車の運転席の隙間からひょっこり見つかりました。あの時の絶望感を返してほしい。)
■ 死にそうなのに、捨てきれなかった「女のプライド」
そんな地獄のドライブの中、病院が近づき、隊員さんがテキパキと私の靴を脱がせてくれた瞬間のことです。
私の脳裏に、電撃のような衝撃が走りました。
「あ、今日履いてる靴下、足の親指のところに穴空いてるわ……」
さっきまで「死ぬかもしれない」「息ができない」と泣いていたはずなのに。
靴を脱がされた瞬間、私は残された最後の力を振り絞り、そっと穴の空いていない方の足で、穴を隠しました。
人間、どんなに死にそうでも、捨てられないプライドってあるんですね。
後から振り返って、健気につま先を隠していた自分を思い出して爆笑してしまいました。
なんとかそんな修羅場と恥ずかしさを乗り越え、救急車はようやくかかりつけの病院へと滑り込みます。
そこで待っていた、お医者さんからのガチすぎる一言とは……?
次回、【病院到着・ついに全摘宣告編】へ続きます!

